お知らせ・店主ブログ
【ブログ】お茶殻の意外な活用方法のおはなし
こんにちは。八王子の日本茶専門店・網代園です。
お客様から聞かれることの多い
「飲み終わった後のお茶殻を再利用できませんか」というご質問。
せっかくなので、今回はこのテーマでブログを書いてみます。
お茶殻にはどんな栄養が含まれているの?
以前のブログで、茶葉に含まれる成分は
水溶性・不水溶性の2種類に分けられるというおはなしをしました。
【ブログ】日本茶の栄養素と健康効果のおはなし
お茶を淹れるときには
カテキンやカフェインといった水溶性成分が溶け出しますが、
これらは全成分中の20~30%といわれていて
残りの約70%は、お茶殻の方に残っているのです。
気になるその中身はというと…
便通の調子を整えてくれる 不水溶性食物繊維
脂肪燃焼や基礎代謝維持効果をもつ たんぱく質
強い抗酸化作用で老化を防ぐ ビタミンE
美肌や風邪予防につながる β-カロテン
などなど、嬉しい成分がもりだくさん。
こうした栄養素をもっと手軽に摂取したい、という方は
急須要らずでお湯や水に溶ける粉末茶を選ぶのもおススメです。
お茶殻は料理や肥料に使える?
かつおぶしやゴマと一緒に調味料で味付け、ふりかけやつくだ煮にしたり
卵焼きやかき揚げ、クッキーなどに混ぜて、香りと彩りを添えたり
アイデア次第で、お料理でも活躍してくれるお茶殻。
また、たんぱく質や繊維といった成分を含むため
家庭菜園や畑などの肥料にも活用できるそうです。
事前に土へ混ぜ込んでおく、堆肥化させて使うなど
いくつか方法があるようなので、気になる方は調べてみてくださいね。
なお、お茶を淹れ終えた後
水分を含んだ状態のお茶殻は傷みやすいのが難点。
すぐに使う予定がない場合は、
よく水気を切り、電子レンジで30秒ほど加熱したあと
天日干しなどで乾燥させておきましょう。
少し手間はかかりますが、
1週間ほど保存が利きますし、再利用の幅も広がりますよ。
他にはどんな再利用方法があるの?
「お茶殻を畳にまいてから掃き掃除をする」
というお掃除方法、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
小さなホコリやゴミを集めてくれる働きはもちろん、
お茶が強力な抗菌・消臭効果をもっている点からも
とても理にかなった活用法といえます。
乾燥させたお茶殻をお茶パックに入れ
冷蔵庫や靴箱など、においの気になる場所に置いておくだけでも
1~2週間ほど消臭効果が期待できるそうですよ。
このほか、アロマとしての再利用も個人的におススメ。
茶葉を加熱し香りを楽しむ茶香炉(ちゃこうろ)と呼ばれる道具で、
乾燥茶殻や飲めなくなってしまった古い茶葉を炊くと
お部屋の中をさわやかなお茶の香りが満たしてくれます。
気になる使い道があったら、ぜひ試してみてください。
まとめ
実は栄養価の高いお茶殻。
「食べるのはまだ抵抗が…」と感じる方には、
これからやってくる新茶の時期がチャンスです。
毎年4~5月ごろは、新茶の収穫時期。
摘んだばかりの葉は柔らかく、口当たりもよいので
普段のお茶っぱよりも、お料理に取り入れやすいですよ。
それでは皆さま、すてきなお茶時間を。