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【ブログ】水出し、オン・ザ・ロック…自由に楽しむ冷茶のおはなし

こんにちは。八王子の日本茶専門店・網代園です。

早くも梅雨が明け、夏本番を迎えました。
いよいよ冷茶の出番です。

 

 

冷茶ってどんなお茶?

冷茶とは文字のとおり、つめたく冷やしたお茶のこと。

お手軽なのは、やっぱりペットボトル飲料ですが
近年は、短時間で抽出しやすいお葉っぱを使った
冷茶・水出し専用のティーバッグも、店頭によく並んでいますね。

おしゃれな冷茶器やボトルもたくさん売られているので
ついつい手が伸びてしまいがちですが
実は、お手持ちの急須とお茶っぱでも、
十分おいしい冷茶をつくることができるんです。

今回は
水出し式
オン・ザ・ロック式

ふたつの淹れ方をご紹介しますね。

 

  

水出し式って?

まずは水出し式で、冷茶を淹れてみましょう。

淹れ方はとても簡単。
急須にお茶っぱと水を入れ、15~30分ほど置くだけ。
以前は、ひと晩冷蔵庫で寝かせて…などといわれましたが
最近の研究では、常温の水を使用する場合は
2時間以上おく必要はないそうです。

一煎分では量が足りない、というときは
同じ急須に再び水を入れ、二煎目を注ぎ足してください。
より濃厚な味わいの冷茶を楽しめますよ。

水出し式は、カテキンなどに含まれる渋み・苦み成分が抽出されず
お茶の甘さが際立ちます。

また、水出しで淹れたお茶は変色しにくく
半日ぐらいはきれいな緑色を保つことができます。

・甘いお茶が好きな方
・きれいな水色に出したい方
・冷茶を外出先に持ち運びたい方

などに、おススメの淹れ方です。

 

  

オン・ザ・ロック式って?

「30分も待てないよ」という方は、別の方法で冷茶を作ってみましょう。

お湯とお茶、いつもの急須に加え、
お気に入りの氷をご用意ください。
お茶っぱは少し多めに使い、濃く仕上げた熱々のお茶を
氷の入ったグラスや湯呑みに注ぐだけで、
日本茶のオン・ザ・ロックが完成です。

急冷式とも呼ばれるこの方法。
水出しのように時間がかからないので、
急な来客があったときにも便利です。

カテキン成分もしっかり抽出されているため
口の中がさっぱりするような、すっきりとした苦みが特徴。

・さっぱりした味がお好きな方
・すぐに冷茶を飲みたい方

などに、おススメの淹れ方です。

 

 

冷茶を飲むときに気をつけることは?

冷たい飲み物は喉越しがよく、ごくごくと飲んでしまいますが
冷房などの影響で、気づかず体が冷えてしまっていることもあります。

漢方の世界では、緑茶は体を冷やす食品に分類されていますから
冷えの気になる方は、飲み方にお気をつけください。

暑い日に熱いお茶も、さっぱりしておいしいものです。
冷えた胃腸の働きを助けてくれる効果もあるそうですので、
ご自身の体調や気分に合った楽しみ方を見つけてくださいね。

 

 

まとめ

葉っぱの種類や淹れ方を変えるだけで
さまざまな表情を楽しめるのが、冷茶の奥深いところ。

冷水出し、氷出し、
ほうじ茶や番茶で冷茶をつくるのもおススメです。
この夏、いろいろチャレンジしてみてください。

それでは皆さま、すてきなお茶時間を。