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【ブログ】個性豊かなお茶の品種のおはなし

こんにちは。八王子の日本茶専門店・網代園です。

いよいよ新茶の季節が近づき、
全国各地の茶樹が芽吹き始めています。

皆さまは、日本茶にも品種があることをご存じですか。

 

 

お茶の品種って?

お米なら、「コシヒカリ」や「あきたこまち」
りんごなら、「フジ」や「王林」
野菜や植物には様々な品種がありますが
実は、お茶の木にも品種が存在するんです。

現在、農林水産省に登録されている日本茶の品種は120以上。

今回は、摘採時期ごとの区分
早生(わせ)品種
中生(なかて)品種
晩生(おくて)品種

に分け、それぞれ代表的な品種とともにご紹介します。

 

 

中生品種の日本茶(やぶきた)

日本茶の収穫時期は、通常4月中旬~5月中旬ごろ。
このシーズンの中ごろを目安に摘採される品種を
中生(なかて)品種と呼びます。

その中でも最も有名なのが「やぶきた」。
一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

耐寒性に優れ、味と香りのバランスが良いお茶が作れると
1945年に静岡県で選定されたこの品種は
現在でも、全国の茶栽培面積の7割以上を占めています。

後述する早生・晩生品種の特徴(摘採時期)を
「やぶきたより〇日早い(遅い)」と表すことからも
日本茶を代表する品種であることがわかりますね。

 

 

早生品種の日本茶(ゆたかみどり)

やぶきたに次いで2番目に栽培面積が広いのが
早生品種の「ゆたかみどり」。

耐病性がある一方、寒さに弱いという特徴があり
鹿児島など、温暖な地域で生産されることが多い品種です。

立春から数えて八十八夜で摘まれる一般的な新茶に対し
早生のゆたかみどりは、やぶきたより5~7日ほど早く収穫できるため
七十七夜摘みの新茶として、いち早く市場に流通します。

本来、強い香りと渋味をもつ茶葉を
被覆(ひふく)栽培や深蒸しといった手法によって
まろやかで飲みやすい味わいに仕上げます。

 

 

晩生品種の日本茶(おくみどり)

おくみどり」は、やぶきたより8日ほど摘採が遅い
晩生品種の代表格。

流通が早く、高値がつきやすい早生とは対照的に
時間をかけてじっくり育てる必要がありますが、
茶樹の芽数が多く、収穫量を見込める品種です。

濃厚な緑色の葉と、奥深い香りをもち
抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)や玉露用としても人気。
また、味にクセがなく、苦味が少ないため
他品種とのブレンドにも重宝するそうです。

 

 

まとめ

今回は、栽培面積の広い品種を中心にご紹介しましたが
まだまだたくさんの種類があります。

私も日々勉強中ですので
気になる品種があったら、ぜひ教えてください。

それでは皆さま、すてきなお茶時間を。